ルビ訳つき『Great Gatsby』

「Great Gatsby(邦訳:グレート・ギャッツビー)」読み始めました。

学生時代から好きな本です。原書でも既に2回くらいは読んでいます。

しっかりと文学を味わえる難しさもありながら、手の届く平易な英文であるところが気に入っています。フィッツジェラルドの作品は概してそれが当てはまるし、若者の目線を大事にしているので、好きです。彼の名タイトルは、「若者は皆哀しい」。

 

さて、今朝見つけた表現はこちら。

When I came back from the East last autumn I felt that I wanted the world to be in uniform and at a sort of moral attention forever; (Great Gatsby, Ruby Books, p.10)

the Eastというのは地球儀におけるEastということで「東側諸国」くらいの意味かと思います。「東洋」と言えばいいでしょうか。世界大戦への言及があります。

そのあとです。

I wanted the wolrd to be in uniform...

「世界に制服を着ていて欲しい」?それだとよくわからないので、"uniform"を「制服」でなく「均一」という抽象名詞に読み替えるとします。

「世界に均一でいて欲しいと思う」。それも文脈としてはよくわからないのです。

こちらの書籍、なんとルビ訳で、ちゃんとルビがこの箇所についていました。

「世界が軍服を着て、いわば直立不動の姿勢をとる(のを望んでいた)」。

1から10まで定められ、変則というもののない生活に一種、安住を覚えるという意味かと思いました。

"uniform"は「制服」で良かったんですね。

ルビ訳、素晴らしい!ということで、ルビ訳つきの『Little Tree』を早速追加購入しました。